ぺこまるの「介護が始まるよ」

2023年5月に父が倒れ、同時に母も認知症に。介護前哨戦の記録。(家族信託についてはこの情報を当てにせず、専門家への確認をお願い致します)

「壁から人が入ってくる」、市役所事件、家探し

前の日記を書いた時点から本当に色々なことがあった。ここに書ききれない。

 

●妄想の暴走

盗聴騒ぎから、母の妄想は爆走を続けた。書類の位置がちょっと違うこと、父の保険証がなくなていることなど、全て、壁から人が入ってきて、何もかも変えてしまうと妄想した。

代わりに老健への批判がなくなった。老健への批判を叔母にした電話が盗聴されていて、老健に伝わりめいわくをかけたというファンタジーな妄想へシフトした。

貸金庫(そんなものがあると知らなかった)に行き、門前払いを食らい、「貸金庫の中身がなくなっている」と父に報告しあわてさせた。父が銀行に確認したところ、4月から開閉された形跡はないとのことだった。

 

●自虐

上記の老健妄想の原因は自分(よくわかっているが・・・)お母さんが何もかも悪いとくり返しいうようになった。中でも定番が「印鑑が違っていたからお母さんが悪い」と何度説明しても印鑑印鑑である。もう50回は聞いている。

 

●物忘れ

老健妄想がありながら、印鑑と通帳を老健に預けようとした。老健が禁止されていると伝えたが、何度か同じことをしようとした。

 

●市役所事件

市役所へなにか手続きをしようとしに行ったが、市役所職員が対応しても要領を得ず、介護福祉科の人が対応したところ、日頃の妄想を話したらしい。4時間ほど市役所で応対してもらい、最後はケアマネの車で返ってきた。

瓢箪からコマで、この件でケアマネが積極的に動いてくれる動機になった。T内科に連絡を取り、介護度アップの意見書を書いてもらう方向となった。市役所の人の印象でも「要支援1ではないですね」

母は小さなリュックにすべての通帳と印鑑と重要書類を入れ、出歩いていた。その中には我々の小さな頃の写真も入っていた。

 

●6/28老健報告会

私だけで母を老健へ連れて行った。

出掛けに母は通帳類と貸金庫の鍵!をリュックに入れて持っていくかで子供のように煩悶し、出発が1時間遅れ、タクシーを利用。タクシーも30分またせ、料金がすごかった。

 

●家探し

父からの要請により、実家にある父の重要書類をすべて回収することした。でないと、母が大事なものだからと何処かに隠し、隠したことを忘れる無限ループになるからだ。

7/2実施。事前に計画書を作成し、必要なものをリストアップした。

計画には弟や弟の奥さんも参加してくれた。(というか、計画自体は弟が発案した)

4人で襲撃し、弟の奥さんが母の話を主に聞き、私の妻が母から聞き出し、父が電話で参加し「通帳をメソに預けろ!」と命令してもらい、2時間かかって「貸金庫の鍵」「請求書」以外は回収することができた。父の保健所やキャッシュカード、マイナンバーカードも見つかった。

大変な作業であった。4人のチームワークがなければなし得なかっただろう。

最後書類は父に面会し預けたことにした。

事後、父に電話。通帳が無事という報告。父は「高齢者用マンションを探してくれ」と言っていた。

 

●家探し後のつじつま合わせ

老健では貴重品を預からないことを母がおぼえていて(そんなことだけは時々思い出す)弟を詰問した。

老健の父とも相談し、口裏を合わせることとした。

 

●請求書

家探しの際、ネット通販など父の請求書が見つからなかった。それを父は焦り、父方のいとこのHちゃんへ連絡してしまった。Hちゃんに知れると、DQNでヤクザっぽい父方の親戚中に知られることになる。弟は火消しに走った。

 

●父と面会

私は父と口裏を合わせるため、預かり品リストを作成。父へ差し入れとして届けた。介護士さんが融通を利かせてくれて、面会を設定してくださり、弟が電話で参加。「貴重品については、一旦父に預けたが、老健から断られ、弟が預かったことにする」とすることにした。(実際にはメソが預かっているが、母の自宅襲撃をかわすため、千葉の弟預かりということにした)

面会時間を10分長引かせ、介護士さんに叱られた。

4月ぶりに会った父はやはりやせ細っていた。声は前よりは聞き取りやすい。もう少し親子の話をしたかった。

 

●自分探し?

弟に「しばらく家にいません」「みんなによろしく」と留守電。弟は3回実家の電話にかけたが、昼の3回目に出た。

 

●私の状態

毎日が緊張状態。特に母からの着信が多いと強烈な鬱モードにはいる。医者からは入院を勧められている。

医者のすすめで散歩を多くしていたが、それもできなくなってきている。