おっかなびっくり司法書士と応対している。
誠実な印象のある司法書士なのだが、冷たさと、何をいっているかわからない時があり、
対応はどこか薄氷を踏む思いである。
父母に入ってもらう老人ホームの営業、施設長、ケアマネ・・・みなさん優しい語り口で応対してくださるが、どこで何があるかわからない。そもそも父が入れるのかどうかもわからない。
こちらも薄氷を踏む思いである。
そして、弟。家族信託で受益者代理人をやってもらうことを打診したが、返信がない。
こちらさんは、どうも母に加担すると(したと思いこむと)ブチ切れるらしい。
母に加担した覚えはない。しかし、実家の整理をしているのを「手伝っている」と勝手に解釈し
腹を建てさせているようである。
こちらも薄氷コースである。
父母とは今現在は良好な関係でいられているが、これは我が家族的にはありえない状況であり、特に父が素直にこちらの話を聞く状況は僥倖と言っていい。母も同じである。
「自分の父親に敬語をつかったり、気を使って話しているようですね」ととある方に指摘されたが、我が家はそんな親子関係だ。
こちらもまた薄氷である。
四面楚歌な介護を巡る人間関係。胃が痛い。
そんな中でも、友人は貴重である。旅仲間、最近ひろがりつつある近所の仲間、妻の同級生、かつての職場の仲間。そして、なによりなにより貴重なのが妻である。心理的安全性が確保された場での会話ほど和む場はない。血族以外の交友関係ほど貴重なものはないと思う。