ぺこまるの「介護が始まるよ」

2023年5月に父が倒れ、同時に母も認知症に。介護前哨戦の記録。(家族信託についてはこの情報を当てにせず、専門家への確認をお願い致します)

父への手紙

父へ

 

 

こんにちは。ぺこまるです。こちらは40度に迫る猛暑で大変です。しかし、閉鎖された空間にいるお父さんもストレスを感じているかと思います。

近況や相談事など、電話ではやり取りしにくいので、手紙で連絡させていただきます。

 

***お母さんの状態***

 

薬が効いてきたのか、落ち着いている感じです。

妄想のような話が少なくなりました。

無駄な外出もあまりしていないのでホッとしています。今の時分、熱中症が心配ですからね。

しかしいつ何時再発しないとも限らず、ビクビクしながら見守っています。

 

***貸金庫の中身について***

 

基本的に弟の貸金庫にいれることになりますが、詳細は以下の通りになります。

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***家族信託について***

 

失礼な話になりますが、お父さんもいつ認知症になるかわかりませんよ。もういい歳なので他人事ではありません。今は大丈夫ですが、認知症になってからではお父さんの全資産が凍結されます。

銀行口座も不動産も凍結されてしまいます。凍結後は裁判所が選出する一般の弁護士などが法定後見人になります。月5万円もの費用を見ず知らずの後見人(弁護士など)に支払う他、家族では口座も権利書も動かせなくなります。

 

法定後見人に代わる制度として「家●信託」があります。

私か弟を「家●信託」の受託者に設定していただけると、私らが家の売買を代理でできます。売った金は専用の口座に入金され、お父さんお母さんのためだけにしか使えません。

万が一、お父さんが認知症になった場合にも、老人ホームの費用の支払いが私か弟でできるようになります。考えておいていただけるとありがたいです。

また万が一お父さんがなくなった後、お母さんの老人ホームの費用を継続して払うこともできます。

現在のお父さんの遺言のままではお父さんが亡くなった瞬間に自宅は母のものになるので、凍結されてしまい、老人ホームの費用が払えなくなります。お母さんのためにもお願いします。

お父さんとお母さんのこの先の幸せのためにも、家●信託をお願い致します。

 

家●信託締結の際には、お父さんのところに司法書士の先生が来て、お父さんの意志の確認しに来ます。

 

なお、実家売却は秋から春にかけてゆっくり進めたいと思っております。

 

***老人ホームについて***

 

埼玉のKという老人ホームが一番よろしいかと思います。費用も割安です。9月中旬に空きが出る予定です。

・食事が毎回選べる

・二人部屋は**㎡とかなり広い(私らのアパートより広いです)

介護士・看護師の経験値が高く、人数が多い。

・レクレーション等が多い

・夫婦部屋がある

・入居者の表情が笑顔

・春には敷地内の桜が咲きます。

・外出がしやすい(現在はコロナで制限があります)

もちろん、機械浴や電動介護ベッド、日中看護師常駐など基本的な老人ホームの条件を満たしています。

デメリットは建物が築30年と古めです。しかしながら新耐震基準を満たしており、災害の際は安心です。

 

問題は、お母さんをどうやって説得するかです。この間の面会では他人事のような顔をしていたので、しっかり認識して貰う必要があります。

 

●費用

気になる費用ですが、二人分で下記の金額になります。

初期費用(家賃)=***万円

(途中で退所した場合は、家賃相当分の実費(*万円)を差し引いた金額が全額戻ってきます。5年で償却になり、その後の家賃相当額は免除されます。)

上記のほか管理費+介護費用+おむつ代+医療費=月額約40万円です。

 

●お母さんを同行しての見学

9月2日に予定しております。私と弟とお母さんの3人で行きます。

弟の予定は確保しました。

お母さんにはまだ話していません。

お父さんからも話していただけると助かります。

 

二人部屋がある施設はこの地域では貴重です。二人部屋のため、他のホームに比べて圧倒的に安いです。

ここならお父さんとお母さんが楽しく暮らすのにぴったりだと考えております。

 

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老健での生活、退屈と思われます。私のお気に入りの小説を同封しますので、読んでみてください。他に読みたい本のリクエストがあれば、なんなりと言ってください。漫画でもいいんじゃないかと思います。

筒井康隆の「旅のラゴス」を同封)