ぺこまるの「介護が始まるよ」

2023年5月に父が倒れ、同時に母も認知症に。介護前哨戦の記録。(家族信託についてはこの情報を当てにせず、専門家への確認をお願い致します)

何もかも間違い

やっていいことと悪いことがある。と、渦中にいない人は言うだろう。事件が起きて、犯人扱いされる人は「なんで分別がつかないのだろう」と責められるが。

 

私がやっていることはなにもかも間違いだ。

 

この老人ホームには塩分が多い食事が多い(入所拒否をしたホームKは8g/日、ここは11g)ことを知りつつ、腎臓が片方しかない父を送り込まなくてはならない。ホームの選択肢が他にないし、弟から「早くホームに入れろ。二人部屋にしてやれ」と厳命を受けているからだ。従わなければいつもの無視攻撃。しかし、父が透析になれば責められるのは私だろう。

そもそも施設に入れることが正しいことなのか。私は自分の人生をなげうって、24時間父母の介護に身を捧げるべきだろう。自宅介護なら外部の業者による腎臓病食の宅配という選択肢がある。摘便に対しては在宅対応の看護師という手もある。

 

いずれ後悔する日が来るだろう。

 

小さい視点では、ホーム内での家具の配置だ。「今まで使っていた家具を揃え、環境を変えないようにしてやるのが認知症を防ぐ効果がある」との方針で、できるだけ今の家具を揃えた。しかし、母の好きなダイニングテーブルを無理やり持ち込むのもそのためだ。結果部屋は狭くなる。おそらく父も母も弟からもクレームの嵐だろう。もう何が正解なのか、どうしていいのか分からない。

昔、田んぼの区画整理を担当した農民は、多くが自殺に追い込まれたという。そんな気分だ。

 

何をやっても間違い。今進めている、今判断している、一歩一歩が恐怖である。