ぺこまるの「介護が始まるよ」

2023年5月に父が倒れ、同時に母も認知症に。介護前哨戦の記録。(家族信託についてはこの情報を当てにせず、専門家への確認をお願い致します)

「低たんぱく食」との戦い

母の目論見通り、「父は低たんぱく食でないとだめ」は我々に絶望をもたらした。母としては最高の反撃である。うまい。そもそも低たんぱく食がほしければ肉や穀物の量をへらせばいいだけなのだ。しかし、頑として譲らない。

 

相談だ。

老健(リハビリのための短期施設)、ケアマネ、老人ホーム紹介会社へ相談した。

老健では、対応できるホームはあるはずとの答え。ホームKはぺこまる家にクレーマの匂い雨を感じて、嘘をついて断ってきたのかもしれない。
横で聞いていた妻は「横連携のための書類があればいいのに」と言ってた。

そして、父が大事だと感じている排便とストーマについても確認をした。電話は相談員から介護士に変わり、回答を得た。ストーマ(尿袋)は看護師が金曜日入浴の際に週に一度交換しているとのこと。あとは自分でやっている。排便は下剤を飲ませてそれでも出ないときは座薬や摘便をしている。父が言っていた「一分一秒を争う事態」には父が自分でトイレに行き対応しているらしい。なんだ。

電話を相談員に戻すと、老健からホームへ必要情報を記載した書類を出してくれるらしい。ADL書とかいうらしい。妻がさっき言っていたやつではないか。そんなまともなものがあったら、早く出してほしかった。

そのADL書を老人ホーム紹介会社へFAXしてくれるとのこと。

 

15時から二軒目の紹介会社へ出向いた。出向いてびっくり、何故か「24時間介護士常駐の施設で探してます」って事になっていた。なんでも老健との話し合いでそうなったらしい。また一つ非常に高い制限ができてしまった。

予算内でそんな施設あるわけないと思っていたら、都内と埼玉に3件、探し出してくれた。しかし満室。しかも介護度が重い人が多い施設らしい。母とのバランスは絶望的だ。しかもかなり部屋が狭い。

 

自宅に帰り、老健に確認すると紹介会社との電話で紹介会社から「24時間看護師常駐がいいですね」と言ってきたらしい。で、「いたほうがいい」と。なんだよそれ。最初施設の話を出したときはADL書なんて一言も言ってなかったくせに、24h看護師常駐なんて横暴とも言える条件をだしてきやがって。深く聞き返せば「夜間の管の交換は介護士でもできるが、それでお客様が納得すればいい」と言ってきた。もう何がなんだかわからない。

腹が立ったので「わかりました。条件に合う施設がないので、父が死ぬまで老健で面倒見てください」といって電話を切った。

 

次はケアマネだ。

特養(公共の介護保険施設)の状況を教えてくれた。低たんぱく食、ストーマとも共に受け売れOKとのこと。朗報だ。本当に、ホームKが言っていたことと違う。
一時は何年待ちとかがザラだったが、今は数ヶ月待ちではいれるとのこと。父だけを入れるのであれば、特養はいい選択肢だ。

 

次は老人ホーム斡旋会社

なんと、今まで見学してきた普通のホームで低たんぱく食の対応は一応可能らしい。おかずの分利用を減らすなどの対応になり、実際のところ、男性だと足りないと言って家族の差し入れなどを食べてしまっているらしい。そんなのはどうでもいい。母だけクリアできればいいので、ホームが「低たんぱく食可能です」と答えられるのであればなんでもいいです。と答えた。
ほかのホーム(サ高住だが)でも回答を得られ「ご自身でより分けては?」との回答もあった。私もそれでいいと思うが、母が納得しないであろう。母はホームに入りたくないためネガを見つけるために言っているだけなのだから。

その母に関する愚痴を担当者にぶつけてしまった。

 

反省

老健と老人ホーム斡旋会社にはキレ気味で対応してしまった。斡旋会社の人の声の感触から、あー、嫌われたなーと感じた。この世界は買う側=客ではない。対等だ。いつか公開する時が来るに違いない。これからは十分に気をつけなくては。