ぺこまるの「介護が始まるよ」

2023年5月に父が倒れ、同時に母も認知症に。介護前哨戦の記録。(家族信託についてはこの情報を当てにせず、専門家への確認をお願い致します)

疲れた

今更言うことではないが、疲れた。

これを書き始めた7月8月はまだこれを書く気力が残っていた。でも最近は日記を書く気力自体がなくなってきている。貸金庫のようなスリリングな事件はないが、負けが見え始めている。負けは自宅介護だ。

母に施設3件を見せて、どなりつけて、ようやく3件目(ホームG)が見えてきたと思ったら、今度は父がごね始めた。これは少々意外だった。今まで父は散々「お前に任せた」と言っていたので安心をしていたのだが、思わぬところで足をすくわれた。

やはりキャンペーン価格が気になるらしい。たしかにもっともではある。4桁の正規初期費用が二桁になるのだから、たしかになんだか気持ち悪い。父は「4〜5年で取り壊されるのではないか」と言っていた。築18年の鉄筋コンクリート造がそんなんで壊されるわけはないが、気持ちはわかる。

しかも挙げ句「高い」と言ってきた。

気になるのは、父のボケ具合だ。最近、会話中デタラメに話題を変えてきたり、返してと依頼した本が帰ったこない、違う本が帰ってきたりと、父のボケが進行している兆候がある。ちょっと前は全く問題なさそうだった家族信託に関しても、認識しているか微妙だ。急がなくては。

あんたらはここが終の棲家なんだから、払えるのなら金額なんて気にしなくていいのだ。残った金は相続されるしかないのだから、一体何を気にしてるんだろうか。より多くを遺したいって気はぜんぜんないらしい。単に気持ちの問題なのだろう。

いまのところ致命的なゴネはない。詳細資料を追加して老健へ渡しに行って、様子を見ることにした。今のところ返事なし。

ここがダメだった場合は、都心と逆側の隣の市の業界大手のホームしかなくなる。正直、ここもホームGもあまり心のこもった介護をしてくれるホームではない。

 

やれやれと思っていたところ、最初にお断りされたホームKの担当者とようやく電話が繋がった。ここは父の低たんぱく食対応で断られたのだが、老健医師から「厳格な低たんぱく食でなくて大丈夫」との見解が出たため、再び連絡を取ることが可能になった。しかしながらホームの部屋は全室満室になっていた。(みなさん、意思決定が早い!)二人部屋はもとより個室も埋まってしまっているらしい。しかし、待機は可能とのこと。捨てる神あれば拾う神ありか。

 

ホームさがしは賃貸探しと似て、ある程度スピード感が必要。要望要求の優先順にをつけていないと、意思決定ができない。

妻がいていたのだが、私の父と母はこのような意思決定をしたことがない。不動産屋相手に物件争奪ゲームに参加したことがないのだ。実家は住宅公団。単身赴任時は会社の社宅である。世間知らずなのだ。ご立派な会社に勤めていたから為せる技だ。一体いつになれば終わるのか。