こわい、こわい。
綱渡りで生きている気がする。
老人ホームの手続き、だいぶすすんでしまったが、1500万円の一時金が72万円になるというのは、どこかにトラップがあるのではないか。と、猜疑心が頭をもたげる。
全身の血流が鈍った感じがして、冷や汗が流れる。顔色が青くなるのが自分でもわかる。
でもどうしようもないのだ。他に選択肢がないのだ。
これに加えて家族信託の契約をしなくてはならない。
父に正しく伝えていないので、司法書士の先生が来てから「そんなことは聞いていない」と父が言い出す可能性がある。父に訂正する手紙を出したが、読んでもらえていない。
「そんなことは聞いていない」と言い出されてしまったら、20万円の手付金が消える。
数千万の金を扱わなくてはならないのに20万円の手付金でビビるのはどうかと思うが、
本当に怖くて怖くて仕方ないのだ。