ぺこまるの「介護が始まるよ」

2023年5月に父が倒れ、同時に母も認知症に。介護前哨戦の記録。(家族信託についてはこの情報を当てにせず、専門家への確認をお願い致します)

親の金

老人ホームへの入居は12月なのだが、父が1月か2月にしたいと言いだした。理由は「寒いから」。わけがわからない。東京は1月か2月が一番寒いのだ。何をか言わんやだ。

3つの理由を上げて、父を説得する。

1、12月のほうがまだ温かい

2、老健で年越しをしたい理由がわからない。老人ホームのほうがイベント食等がある。私らが一緒なら、実家に一日帰宅することもできる。

3、すでに老健と老人ホームでやり取りをしているので、老健の退所日が自動的に決まると思われる。老健は公共施設なので「いたいから」という理由で長居はできない

納得してもらった。

 

費用の話になった。72万円が頭金で毎月34万を払うという話がなんか良くわからないらしい。想定済みではあるが、改めてこの言葉に緊張した。両親はもう自分たちの金の計算を自分たちではできないのだ。(母はやっているつもりでいるが、かえって迷惑なだけだ)

「お母さんの金を老人ホームの支払いに当てられないかな」という話を父は持ち出す。父の年金があれば今の父の金で5年は持つとはなしたら、「俺が生きてればな」と言っていた。そうなのだ。父に死なれると金の面でも、母の引取先の面でもまた苦労することになるのだ。

父が死ぬタイミングが早まったり、透析でホームを追い出されたときのシミュレーションもしておかなくてはならない。とにかく、母だけになり、母が長生きするケースが最も危険なのだ。

心配事は他にもある。長期金利の上昇によって、住宅市場が冷え込むと実家の土地が売れなくなるケースも考えられるのだ。あるいは買い叩かれて3000万円程度になってしまうことも考えられる。その状態で父がなくなり、母が長生きしたら、私がその費用を払わなくてはならなくなる。

ホームは申し込んでしまったが、リスクだらけなのだ。しかし弟の命令に従うにはこれしか方法がない。こちらを完全に無視している弟にそこまで媚びへつらう必要があるのか?もう、何がなんだかわからない。

老人ホームが決まり、光明が見えて気がきがしたのも一瞬、その場しのぎでしかないのだ。