ぺこまるの「介護が始まるよ」

2023年5月に父が倒れ、同時に母も認知症に。介護前哨戦の記録。(家族信託についてはこの情報を当てにせず、専門家への確認をお願い致します)

老人ホームKの父面談

老人ホームの本命「K」の父面談があった。場所は老健の打ち合わせ室である。老健の相談員さんが特別に取り計らってくださり、コロナで5人の打ち合わせができない中、実現してくださった。

 

老健の入り口で見覚えのある老人。母であった。なんでこんなところにいるんだ?父にシャツを届けに来たらしい。きまりの悪い偶然。面談に誘おうかとも思ったが、父からその話は聞いてなさそうだったので、私もそれに倣い黙っておくことにした。母「今日は何しに来たの?」「お父さんの保険証を見せに来た」で切り抜けた。やれやれ。母は父の卒業生名簿を断った話を延々としだして、時間が迫りそうだったので、「それは来週の土曜日に聞く」と言って別れた。

 

そして、父面談。老人ホームの担当者は父が聞こえないと思って、でかい声で話す。父は開口一番「そちらへ行くとは決めていない」といいやがった。

 

過去の趣味は?の問に「ない」と答えた。実際はたくさんあるのでちゃちゃを入れると、プラモデルとか答えた。ついでに完成したプラモデルが高く売れると言い出した。なんだんだよ・・・

老健で他の入居者とコミニケーションをとっているかとの問に「挨拶程度」と答えたが、老健の相談員さんが「他の入居者はだいぶ介護度が高く、父親さんが一番はっきりしているので、相手がいない」と答えてくださった。

普段老健では何をして過ごしてますか?の問に「テレビを見たり、ラジオを聞いたり、本は最近読んでない、お経をあげたりしている」と答えていた。お経?

最後に父はどうしても二人部屋に入りたいと言って帰っていった。

 

面談の結果は即答できず、持ち帰り3日後程度。その後で母との面談が予定されているらしい。思い切って母がレビー小体型認知症であることを告げたが「お会いしたときは全く認知症を感じなかった」とのことで、それは問題なさそうであった。

 

終わってから父から電話。やけに家族倶楽部というホームの名称にこだわって、正確な名称を教えろという。そして、やはり二人部屋がいいという。

「二人部屋は全部塞がった。このホームは介護士が他より多めにいらっしゃるから、ここは安心だ。とりあえず一部屋づつで我慢してくれ」というと、「おまかせする」といつも通りしおらしく言って電話を切った。このところ毎回このパターンだ。納得していないらしい。こちらも疲れてきた。また振り出しから老人ホームさがしはゴメンだ。そもそも二人部屋に空室がない。どうすりゃいいんだ。