ぺこまるの「介護が始まるよ」

2023年5月に父が倒れ、同時に母も認知症に。介護前哨戦の記録。(家族信託についてはこの情報を当てにせず、専門家への確認をお願い致します)

空き家の火災保険、皆さんどうしているんだろうか。

次から次へと降りかかる理不尽。介護は理不尽との戦いだ。

そんな資産管理の理不尽と戦い、一段落つく目処が立ってきたところにまた一つ理不尽が顔を出した。

火災保険である。

日本では800万戸?(正確な数値ではありません)、7~8軒が空き家と言われる空き家が氾濫した状態なのであるが、空き家は火災保険に入れないということをどれだけの方がご存知だろうか。私は知らなかった。司法書士に「自宅の名義がぺこまるさんに変わりますので、名義を変えておいてください。必ずやらないと大変なことになります」と言われ、全◯済に変更を申し出た。しかし、回答は「住人の済んでいない家に保険はかけられません」とのこと。驚いた。

ネットで検索すると、確かに「空き家に保険をかけるのは難しい」とあるではないか。もともと住人がいてかかっていたとしても、火災後に空き家だったことが判明すると、原則保険金は支払われないようだ(素人の調査なので、必要な方はご自分で調べてみてください)

ネットである程度調べることはできるものの、実際かけられる保険は「一般型」という住宅型ではない業務用の保険になるらしい。そしてそれは少々割高とのこと。

そして、概算でも知りたかったのだが、それ以上の情報は全く出てこなかった。

仕方がない。行ってみるか・・・気が進まなかったのだが、保険を専門に扱う店舗に出向くことにした。嫌いなのだ。金融関係で店舗を構えている会社はろくなのがない。銀行、保険、証券会社・・・いずれもネットで完結する現在、店舗という固定費がかかる設備を持っている会社はぶっそうな商品ばかり進めてくるのだ。でもまあ、火災保険にしぼればいいか。

 

考えてみれば、乱暴な言い方をすれば空き家に保険はいらないと極論もできる。再建の予定がないのだ。いずれ壊すのだから、瓦礫の撤去費用-解体費用の差額が出ればいい。

困るのは延焼の可能性だ。周囲に損害を与えた場合どうなるか、これも簡単だった。火災責任法?とやらで基本的に周囲への賠償責任はないらしい。

 

で、見積もりが出た。

A社:一般型のみ紹介可能。住宅型は不可。

B社:住める状態で、家に家具や布団があれば会社によっては住宅型に入れる。

との回答。

 

A社、B社で全く違う会社から回答が来た。やはり相見積もりは必要なようだ。

しかし、同じなのは、空き家については引き受け可能な保険が限られるということだ。どの会社も嫌がるらしい。

 

価格も最小限火事だけに絞れば、さほど高くはなかった。というか、今まで父がかけていた保険が高すぎるのだ。しかし気になる項目があった。「延焼損害共済金 1億」と父の掛けた保険には記載されている。おそらく責任はないにしても、賠償が可能ななにかがあるのだろう。万が一、延焼で近所の人が死亡したバアなどにいいのかもしれない。家本体の賠償はあんまり必要がない気がするが、これだけは必要に感じる。これだけに入ることは出来ないのだろうか。

 

調べれば調べるほどややこしく、ネットにもほとんど情報がない。

空き家なんて、本当にくさるほどあるのに、なんでなのだろうか。