ぺこまるの「介護が始まるよ」

2023年5月に父が倒れ、同時に母も認知症に。介護前哨戦の記録。(家族信託についてはこの情報を当てにせず、専門家への確認をお願い致します)

父がボケるリスク。

父には現在、認知症らしい「ボケ」の症状はない。正常とは言えないが、としなりの物忘れ感んである。でも、これは奇跡に等しい。父は意識以外の部分ではレビー小体型認知症の症状が出まくっているのである。

レビー小体型認知症の周辺症状は幻視と夜中寝ているときに大声を出したりベッドから転げ落ちたりすることなどがある。パーキンソン症状に似た症状もレビー小体型認知症の特徴であり、全部父に当てはまる。

5月に倒れる前から幻視が多く見られたらしい。5月に業者を入れて猫とネズミの駆除を実施している。幻視ということは理解しているらしい。猫とネズミがいっぺんに出てくるので、おかしいと思っているらしい。

そして、入院のきっかけになったのはベッドから転げ落ちたことだ。更に、歩けなくなってきたことや酷い滑舌はパーキンソン症状のためである。

もう、いわゆる認知症の症状が出ていないことは奇跡というほかない。

今すぐにでも症状が出てきてもおかしくはないのだ。例えば、同じことを何十回も言うとか、物盗られ妄想とか、母と同じやつだ。

 

まず、家族信託が結べなくなる。実家の家は凍結状態となり、長いこと空き家になるだろう。空き家の管理リスクを考えただけで頭が痛い。そして、老人ホームの費用捻出が困難になるということだ。

とにかく早く家族信託を実施せねばならない。母の了解取り付けは本当にどうしようか。本当に本当に困った問題だ。誰か助けてくれないか。誰も助けてくれません。介護というのは、本当に、誰も助けてくれません。

 

次に老人ホームの問題がある。認知症対応の老人ホームに入ればいいだけでは。なんで問題?と思われるかもしれないが、父には大きな問題がある。尿ストーマだ。尿ストーマとは、腎臓から膀胱と尿器を経ずに体外へ尿を排出する方法で、お腹の左側に梅干しのような突起が作られる。ここにウロストミーという尿バックを接続して尿を排出するのだ。これは言うほど簡単なものではない。まず、やっている人が少ない。うんこのほうなら症例が多いらしいが、尿は少数派だ。そして、尿だから、接続が下手だとすぐに漏れる。特に皮膚と機器を接続する部分は非常にデリケートだ。ここを接続の度に洗わないとならない。かぶれたりしたら、最悪である。

また、夜は夜用の大きな尿袋をつかうのだが、そこへ接続変更するのもちょっと頭を使う。夜中に突然便意が来た場合など、大変である。一刻を争う状況でコックをひねり尿を止め、接続を解除し、トイレに向かわなくてはならない。駄目ならおむつへドバーである。

これをいま父はこれをほぼ自力でやっている。皮膚への貼付けなどは看護師さんに週に一回やってもらっているのだが、倒れる前は全部自力でやっていた。これがボケたらどうなるのだろう。コックの解除などで失敗し、ドバーッと尿が溢れ出す問題がある他、更に進行した場合は、皮膚への接続部分を不快に感じ、指で無理やり剥がそうとしたりするかもしれない。そうなると尿は溢れ出すし、自分の皮膚は炎症を起こし、ウロストミーが装着できなくなる。

こうなったら、老人ホームはもう父をおいてはくれない。叩き出されることにあるのである。

 

こうなった後、父はどこへゆけばいいのだろうか。誰か教えてください。