ぺこまるの「介護が始まるよ」

2023年5月に父が倒れ、同時に母も認知症に。介護前哨戦の記録。(家族信託についてはこの情報を当てにせず、専門家への確認をお願い致します)

「春よ来い」

実家の台所、妻がある程度もとに戻してくれた。まったくとんだ無駄をさせてしまった。妻も辛かっただろう。感謝感謝である。これで母が実家に来たがった際に、なんとか取り繕う事ができる。とにかく家族信託の前に認知症状でては困るのだ。とはいえ、先に書いた通り、すでに遅いのかもしれない。

 

私のうつ状態が酷くなってきた。

気分転換に朝カラオケに行った。それが「春よ来い」で泣いてしまった。

私は泣くことが殆どない。しかし、この頃は気づくと涙が出ていたりする。

 

「春よ来い」には思い出がある。

地獄だった本社勤務から部長の抜擢で奇跡的に千葉の事業所に戻った時によく耳にした歌なのだ。

事業所の昼食時、私はわざと時間をずらし、誰もいなくなった食堂で一人昼食をたべていた。その時に食堂で流れていたNHKの連続ドラマでこの曲が主題歌だった。

私は冬の晴れた空の下、地獄からの生還を実感しながら、一人昼食を噛み締めていた。

 

「春よ来い」

今度の地獄からは生還することができるのだろうか。春が来る頃、家族信託は終わっているだろうか。父と母はどうなっているだろうか。